静岡から起こす「地方創生×日本ユニシス」の新しい波

倉木麻衣アンバサダー活動報告 in 静岡

2018年10月19日、ユニシス研究会が主催する「全国フォーラム2018 静岡」が開催されました。今回は静岡支部が幹事となり、静岡市での開催です。午後から始まるフォーラムに先立って、日本ユニシス代表取締役社長の平岡昭良と当グループのアンバサダーを務める歌手の倉木麻衣さんが、新しい農業モデルで地域活性化に取り組む株式会社CREAFARM(クレアファーム)のオリーブ農園を見学するとともに、羽衣伝説を今に伝える「羽衣つたえ隊」の皆さんと会談し、地域創生に携わる方々と意見を交わしました。

周囲の人の共感を得て生まれた
静岡初の地元産オリーブオイル

(写真左から)日本ユニシス株式会社 代表取締役社長 平岡昭良、株式会社CREAFARM 代表取締役 西村やす子さん、日本ユニシスグループ アンバサダー 倉木麻衣さん

平岡と倉木さんの2人が最初に訪れたのが、開園3年半になる清水日本平農園。ここにオリーブ園を開設したのは、CREAFARM代表取締役の西村やす子さんです。司法書士として仕事をしていた西村さんが、この事業を始めたのは2014年のこと。「オリーブオイルが大好きで、オリーブに新しい価値をつけて静岡に産業を興せないだろうかと思った」のがきっかけでした。

事業計画を作っても誰にも相手にされない中で、この事業の可能性を知っていただくことが先決だと考え、静岡駅の近くに小さなオリーブオイル専門店を作りました。本物の味を伝えて消費者啓蒙をしたところ、お客さまがSNSで拡散してくださり、メディアでも紹介されるようになりました。それまで静岡にはオリーブを育てる農園はありませんでしたが、国内外から専門家を招き、3年半で国内随一の生産量を誇るオリーブ畑に育て上げました。

CREAFARMが商品化した
静岡産エキストラバージンオリーブオイル

やがて西村さんのチャレンジする姿勢に、地域の経済界や行政からも共感する人が増え、今では多くの人を巻き込んだ地域活性化プロジェクトへと成長し、一大ムーブメントを起こしています。

オリーブ3000種類以上の中から、この土地にあった10種類のオリーブを選定して栽培し、ニューヨーク国際オリーブオイル・コンペティションで入賞するなど、海外でも高い評価を得るまでになっています。収穫体験イベントなども開催し、観光資源化も目指しています。

収穫前のオリーブの実は渋みが非常に強く、ひとかじりした平岡も思わず
「苦い! 口に残りますね」と文字通り渋い顔をする場面も

抗酸化成分が豊富なことで注目されているオリーブですが、オリーブの葉も抗酸化成分が豊富で、オリーブティーが最近人気を集めています。CREAFARMもオリーブの葉に少量のハーブを加えたハーブティーを作っています。ハーブティーを試飲した倉木さんは「マイルドな味でおいしい。朝に飲みたいですね」と語りました。

「静岡は海の幸、山の幸が多く、そうした地域の食材とオリーブオイルのコラボレーションを生み出して、それを日本中、世界中に発信していきたい」と、西村さんは地域活性化に向けた思いを語ります。富士山がよく見えるこの場所から世界に向けた夢が広がります。

無形の貴重な文化資産を
絵本の形で伝えていきたい

オリーブ園を後にした2人が向かったのは静岡を代表する観光ホテル「日本平ホテル」です。このホテルの最上階にある「アッパーラウンジ」で出迎えてくれたのは「羽衣つたえ隊」の皆さんです。

「羽衣つたえ隊」は、静岡県立大学の教員と学生からなる有志の団体で、静岡県立大学講師の鈴木さやかさんが、2015年に「羽衣」の物語を基に絵本を作製したことがきっかけで結成されました。絵本の読み聞かせ活動を中心に、地元の貴重な文化財である能の「羽衣」の話を今に伝え、地域の活性化につなげようと活動しています。

羽衣つたえ隊の皆さんと絵本「羽衣」

羽衣つたえ隊の活動はメディアにも取り上げられるなど、多方面から注目を集めています。現在では英語版、中国語版、韓国語版、フランス語版、ドイツ語版、スペイン語版も発行され、静岡市が多言語字幕付きのアニメーションDVDを製作して市内の全小学校に配布するほどです。

物語に登場する天女の着物をイメージした衣装は、静岡で長い歴史と伝統を持つ辻村和装研究所、増田あいぜん工房の協力の下、学生自らが染色を行い、袴(はかま)には型染めという技法が使われています。衣装を見た倉木さんは「柔らかい色合いがとてもすてきですね」と熱い視線を注いでいました。

創立60周年を記念して作った
オリジナルソングを披露

その後、一行はユニシス研究会のイベント「全国フォーラム2018 静岡」の会場であるホテルセンチュリー静岡へ移動しました。今年の基調講演はアルピニストの野口健さんによる「富士山から日本を変える」で、まさに静岡という土地柄にふさわしいものでした。

ユニシス研究会「全国フォーラム2018 静岡」の模様。写真右上は開会の挨拶に登壇した
ユニシス研究会 片山雄一会長(株式会社オリエンタルランド 取締役 専務執行役員)

続いて、先ほど訪問したCREAFARMの西村さんと平岡の対談が行われ、地域におけるビジネスエコシステムが、どのように地域の活性化につながるかというテーマが提示され、それを受ける形で今年のユニシス研究会の研究活動の最優秀賞であり、エッカート賞を受賞した静岡グループの発表が行われました。

静岡グループのテーマは「群雄割拠の地方創生戦国時代!~いずっちよりAI(愛)をこめて・・・~」。人口流出に悩む静岡県の現状を改善するために、Twitterを用いて情報発信に取り組み、「最適な手段で最適な情報を発信することで、地域の魅力を多くの方に知ってもらうことができる」という仮説の有効性を証明しました。

最後の情報交換会の前には、アンバサダーの倉木さんがステージに上がり、午前中に行われたオリーブ園の見学や羽衣つたえ隊との会談の様子を報告し、「摘みたてのオリーブの実は苦くてびっくりしましたが、いただいたオリーブオイルはまろやかで、魔法のようなおいしさでした」とコメントしました。

その後も活動報告として、日本ユニシスと共に3年間続けている熊本地震復興支援や日本ユニシスグループの入社式についても触れました。

アンバサダーとしての活動報告の後は、本業の歌手としてのミニステージです。この日披露された3曲の1つである「Be Proud ~we make new history~」は、日本ユニシスグループ創立60周年記念ソングでもあり、タイトルには平岡から聞いた言葉を使ったそうです。

「以前とても困難なプロジェクトに直面したときに、プロジェクトメンバーの皆さんが心を1つにして頑張るために作った言葉であると伺い、タイトルにしました」と倉木さん。大事な言葉を曲にするプレッシャーは大きく、出来上がったときは思わず涙ぐんでしまったとか。日本ユニシスグループの60周年に大きな花を添えてくれました。

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